塾長コラム

COLUMN

加藤塾長の
マンスリーコラムMonthly Columun

021
2026.03
演習と授業のあいだ。

3月ですね。早い、早い。
もう1週間もすれば公立高校入試。
この時期の中3生は何に取り組んでいるかと言いますと、過去問演習(アウトプット)と入試対策テキスト(インプット)。ひたすらこれらの繰り返しです。
過去問は10年分を2周しようねと生徒と決めています。
やっぱり1周目は「下準備」、「下拵え」。
遠足の「下見」みたいなものです。1回目で解けなかった問題を2回目で解けるようにする。
当たり前と言えば当たり前ですが、それが出来ないと確実な合格は難しいです。
だからと言って、ただ単に過去問を2回繰り返しても、あまり効果はありません。
1回目の過去問と2回目の過去問の間が肝。
そこでいかにインプットするか。これが本当に大切です。

これは過去問演習に限ったことではないです。
中1、中2も、小学生も。
1回目と2回目に解く、その間に正しい知識や解き方をインプットする。追加し、修正する。
この工程がなければ、2回目の演習もムダ。
とは言いませんが、なかなか自分で解けるようにはなりません。
そういったことを進学アカデミーFUJIの授業では行っています。

話を中3に戻します。
入試直前のこの時期、中3にはほとんど「教えて」いません。
もちろん、質問があればいつでも解説するから、なんでも聞いてきてねとは毎回伝えてはいます。
ですが、ほとんど質問は出ません。どの生徒も自分で進めています。
果たしてそれでいいのか。
充分それでいいと思っています。
自分で勉強を進める力がなければ、高校に進学してから相当苦労します。
小6までの勉強が、中学校の勉強の準備であるように、中3までの勉強も、高校の勉強の準備です。
高校で習う教科の中身はこれからですが、勉強の進め方は中学生のうちに確立しておかないと、高校行ってからがなかなか大変です。
すぐに詰みます。
「勉強の確立」とは何か。
そばに指導者が付きっきりで見てなくても、自分で勉強が回せるということです。

そもそも、過去問演習ですから、1教科50分。
2周目は40~45分で、時間を短めに設定してますが、それでもワークの問題とはちがい、テストを解いてるわけです。
こちらからもむやみに声かけするわけにもいきません。
とはいえ、ある程度の確認は必要。
国語や理科、社会の作文や記述、英語の英作文の添削はしています。
そこで補足があればその時に解説する。そんな感じの授業です。

ここまでは中3のお話でした。
中1や中2、小学生はどんな感じの授業か言いますね。
今回のタイトル、「演習と授業のあいだ。」にも絡むお話です。

まず、「授業」と聞くとどんなイメージを持たれますか。
おそらく、学校の授業のように、「先生」が前に立って、複数の生徒に対して、一斉に解説する。
そんなイメージではないでしょうか。
進学アカデミーFUJIでは、そのような形での授業は行ってないです。
以下、中1、中2をメインにお話いたします。

理由はいくつかあります。
一斉授業をしても、絶対数が少ない為、同じ学年で同じ学力、同じ志望校の生徒がほとんどいないんです。
いても2、3名。そういう状況ではなかなか一斉授業はしづらいんですね。
また、私が説明している間というのは、裏を返せば「生徒が手を止めている時間」。
もちろん、そういう時間も大事なのですが、やはりバランスは必要。
よく喩えで言いますが、プロスポーツ選手の動画をいくら見ても、技術は上達しません。(ある程度イメージはつかめるかもしれませんが)。
やっぱり野球なら自分でボールを投げ、バットを振らなければ。サッカーならたくさんボールを蹴らなければ。
技術は上達しません。
他のスポーツもそうだと思います。

勉強も全く同じです。
いくらカリスマ講師の「神授業」を見たところで、やっぱり自分で手を動かして1問でも多く問題を解かなければ、点数は向上しません。

分かりやすい授業。

もちろん、私も今までの経験を活かして、生徒にとって分かりやすいと思ってもらえるように心がけています。
体験授業で「分かりやすい」と思っていただけたら、私もうれしいです。

ですが、同時に、単に分かりやすいで止まってはいけないなとも思っています。
生徒自身が手を動かして、1問でも多く解けるようになる。
そういう状態にならないと本当に意味がないと思っています。

演習と授業のあいだ。

演習だけさせていても上達はしません。
反対に、言葉を尽くして、「授業」をしても、やっぱり上達はしません。
生徒の点数アップが、指導者の解説の量と比例するのであれば話はカンタンなのですが、そういうわけでもないのです。
やっぱり、目の前の課題は生徒のものであって、指導者(私)のものではないです。
生徒自身が目の前の課題をなんとかしようと試行錯誤する。
私は彼らの背中を押したり、先を照らしたり・・・。
そういうスタンスが一番理想であり効果的だと、少なくとも今は思ってます。

最後になりましたが、小学生の場合。
小学生は中学生とは違って、もっと細かく見ています。(中学生を雑に見ているというわけではないです…)
と言いますのも、勉強の「型」や「習慣」を身に付けるのは、やっぱり小学生のうちにやっておくと、その後がスムーズだからです。
型というのは、たとえばノートのレイアウトであったり、解き直しのやり方。やり方というより、「クセ付け」に近いかもしれません。
勉強における「躾」みたいなものです。これはやはり、中学生ほど生徒まかせに出来ない部分ですから、けっこう細かく見ています。
書いた字が読めない生徒には、本当に直るまで書き直させます。鉛筆の芯が丸ければ、必ず削らせます。
親御さんが小学生の頃なら、当たり前に行われていたことがここ最近、希薄になっているように感じます。
小学校の授業でタブレットを使い出してからでしょうか。因果関係はよく分かりませんが、肌感覚としてそれを感じます。
単なる分かりやすい解説授業であれば、このご時世、いくらでもタブレットで代替可能です。

でも、生徒が自らの頭と手で、1問でも多く解けるようになるには、ただ分かりやすいだけでは解決できない部分があるんです。
私はほとんど確信していると言って、言い過ぎではないです。
これが揺るがない限り、進学アカデミーFUJIは新年度もこの方針で行こうと思っています。

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