塾長コラム

COLUMN

加藤塾長の
マンスリーコラムMonthly Columun

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2024.08
当塾の教育方針、指導方針について

みなさん、こんにちは!進学アカデミーFUJIの加藤です。

先月7月23日(火)に開校した当塾も2週間が過ぎようとしています。大変ありがたいことに、初めての塾生を迎えることができました。進学FUJI、塾生第1号です。7日(水)より、いよいよFUJIの授業が始まります。

7月23日といえば、各学校は夏休みに突入。全国の塾では夏期講習がすでにスタート。夏期講習や講習前の無料体験をきっかけに塾に入ろうという生徒が例年の流れ。つまり、夏期講習が始まってしまうと、すでに開校している塾でも問い合わせが起こりにくいのが普通です。そんな中、どこの誰かも分からない者が突然開いた塾に来ていただける。こんなにうれしい、有難いことはありません(^^;) 目標達成に向けて、精一杯サポートをしていきます。

さて今回は、FUJIの教育方針、指導方針というものについて話したいと思います。

といいましても、そんなに大それたものはありません。ものすごく簡単に言ってしまえば、あたりまえのことをコツコツとやっていく。これ以上の指導方針はありません。それこそ、「豊かに、一歩ずつ。」です。

ですが、今回あえてお伝えしようと思ったのは、いろんな塾を見渡しても、あたりまえのことが意外と出来ておらず、そのことによって塾にいくらお金を払っても、それに見合う対価が得られない(成績が上がらない)ということが往々にして起こっているからです。

たとえば、個別指導塾。

基本的に「週2回・英数」(1コマの時間は塾により80~100分)を受講することが一般的です。残りの国語、理科、社会は、講習での増コマ、理科や社会はテスト前にも増コマし、点数アップを図るというのがよくあるパターンです。一旦、国理社については横に置いておくことにし、通常授業の「週2回・英数」についてお話します。

そもそも塾に通う目的は大きく二つに分けられます。一つには、上位校に入りたいということで学校の授業よりハイレベルな内容や先取りした内容を教わりたいという生徒。もう一つは、「その教科が分からないから」「苦手だから克服したい」ということで通う生徒。大半は後者です。

ですので、予習より復習を優先して進める生徒が多数派となります。ということは、学校の授業の進度と比べてその理解度は遅れていることが多いです。そこで、塾に通うことによって少しでも早く「追いつく」必要があります。

ただし、週単位での授業時間数を比較すると、学校の授業が、例えば英語1教科あたり200~250分(50分×4~5日)なのに対し、塾での授業時間は、上述の通りせいぜいでも100分。塾で復習するのは大事ですが、そうこうしているうちに学校では次の単元に進んでしまいます。学校の進度に追いつき、理解していこうとすると、塾での授業時間は絶対的に足りないことがお分かりいただけると思います。

では、どうすればよいか。塾での学習時間を増やすことがシンプルな解決策であり、一番手っ取り早い方法です。

ですが、その際、かっちりとした大手の塾(集団型、個別型に限らず)では、授業数や時間を増やせば、当然のことながらそれだけ料金は加算されます。(そこの教室長の裁量で追加料金なしで延長しますという塾でも、本来はNGということがほとんどです)

つまり、しっかり学校の進度に追いつこうとすれば、追加分の授業料がネックとなります。もっとも、授業数を増やすにあたり追加分がかかっても気にしませんよということであればなんら問題はありません。ただ、「週2」を「週3」にすれば、(塾によって金額は変わりますが)だいたい月謝として1万円がプラスされます。私自身、こういう立場で仕事をしていて言うのもおかしいですが、塾代は決して安くはありません。

それはさておき、本来「勉強をもっと頑張りたい」「遅れを取り戻したい」のに、充分な学習時間を塾で確保できない。これはなんだかおかしなことだなと以前から思っていました。「お金をかければ済む話じゃないか」という考えもあるでしょう。

しかしながら、もし仮に「週2」を「週3」に、週の授業回数を増やしたところで、きちんと「分からない所」が「分かり」、自分で「出来る」というところまでしていかなければ、成績は思うように上がりません。

また、「週3」で「英語・数学・理科」を受講するにせよ、各教科週1回が3教科分出来ているだけなのです。塾で授業を100分受けたところで、授業では分かったところを宿題で「出来る」という状態までに持っていかなければ、いずれ授業で分かったところも時間とともに忘れていきます。

進学FUJIを開校するにあたり、このように一般的な塾で起こりがちな、マイナス要素を極力減らそうと思いました。

具体的には、指導教科は普段から5教科。英語・数学は集団授業(少人数制)、国語・理科・社会は個別演習型で進めます。ただし、テストが近くなってくると英語・数学も演習型に切り替えたり、国語・理科・社会も、この単元は一斉に教えた方がいいという場合は集団授業に切り替えます。こういう対応は大手の塾では柔軟に切り替えられないところです。

また、授業はあくまでもその内容の「概要をつかむ」ことを主眼に置きます。「この問題は、こう解けばいいんだな」と分かるということです。繰り返しになりますが、分かったところで自分で「出来る」ようにならなければ意味はありません。「分かる」から「出来る」までの過程は、やはり演習量がものを言います。

FUJIでは、自分で問題が解けるようになるまでの演習時間を充分確保して進めます。これも一般的な塾とは異なる点です。先ほども言いましたが、「分かる」から「出来る」までの過程は、塾の授業の宿題として「家でやってきてね」と言われることが多いです。ですが、普段からある程度出来ている生徒でなければ、そんなにすぐに家で解いて出来るようにはなかなかなりません。そもそも、家で塾のテキストを改めて開こうというのも、最初は気が重いものです。さらに宿題を進めるにあたって、分からない問題が出た時の対処法も、勉強のやり方が分からないうちは難しかったりします。

よくあるのは、分からない問題を目の前にして、ずーっと何十分も(ときには何時間も)考え続けてしまい、そこから先に進めない(進もうとしない)ということです。答えが出るまで考え、粘ることは大切です。全く無駄だとは言いません。ですが、答えが出ないものは出ないのです。実際の授業で、こんなことがありました。

「〇〇さん、この問題さっきから考えているけど、この問題にあるこの単語の意味知ってるの?」と聞いたところ、「知りません」という答えが返ってきました。

頭に入ってない知識、すぐに思い出せない知識は、入れ直す必要があります。その作業もなしに、知らない単語の意味が分かることはなかなかありえません。きっと宿題でも似たようなことが起こっているのでしょう。

指導者はその生徒がきちんと出来るようになるまで責任を持たないといけません。私はそう思っています。

最近よく言われる「自律学習(自立学習)」とは、その先にあるものです。生徒が自力で基本的な問題ならある程度解決できる。そういう段階になって初めて自律学習が意味を持ち始めます。その段階まで来ていないのに、「あとは自分でやっておいてね」というのは自律学習ではなく、指導者による単なる責任放棄だと思います。実際、そのような対応が名の知れた大手の塾でも横行しているというのが実態です。

ですので、進学FUJIでは、授業で単元のポイントや概要を説明した後、生徒一人ひとりが確実に出来るようになるまで充分な演習時間を確保します。大事なのは、何回したかではなく、出来るようになったかです。

むやみにページを進めても、自力で出来るようにならないと意味がない。だから、分からないことを分かるようになるまで。分かるようになったら、出来るまで演習を繰り返す。

こういう当たり前を一つ一つ積み重ねていく。それが進学アカデミーFUJIの指導方針です。

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